活動ブログ
佐倉市立佐倉小学校5年生 事前授業&美術館訪問
- スクール・プログラム
【2025年12月5日(金) 事前授業】
冬晴れの朝、佐倉小学校に向かっていると、学校のご近所にある銀杏の大木が目に飛び込んできました。真っ青な空の色と輝くような黄葉(こうよう)。なんだか気分良く、すがすがしい心持ちに。
よし!佐倉小5年生とのミテハナ活動、がんばるぞ~
皆さんにもこんな経験があると思います。
ある事柄について何人かで話をしていて、誰か一人の発言を聞いてパッと閃いたことをしゃべってしまう。そうしたら、また次の人が触発されたように気づいたことを言って、みんなの思うイメージが拡がったり、変わっていったりすること。
私は、こんな気づきが連鎖していくようなシーンを「ミテ・ハナソウ」でしばしば目にします。
佐倉小5年生の子どもたちとの活動でもそうです。
作品鑑賞では、1枚の作品のパネルを見ながらグループで鑑賞しますが、今回私のグループではみんなでこの作品を見ました。
吉屋敬 《自己愛》 昭和63年(1988)
最初、子どもたちは絵に違和感を覚えて、複数の顔や、腕や手の数、身体のありようについて、不思議がったり、推測したり。そのうち、「首を絞めてるんじゃない?」、「(アーチ型の)建物の枠が‘棺桶’に見える!」との発言も。
私も思わず「殺人事件になっていますね!」と言ってしまいました。
ミテ*ハナたちは、「アート作品を見て思うことに正解も不正解もないから、安心して何でも言ってね。」と伝えます。
時に、作品を見たまま自由に言葉やイメージをつなげていく子どもたち。本当に楽しそうな顔つきになるんですよね。
私たちミテ*ハナが学校で行う事前授業は、次に行う美術館訪問も視野に入れています。活動の最後、子どもたちはセレクトされた作品カードの中から1枚ずつ選び、美術館の展示室で特に見たい作品を決めました。
さあ、次回、美術館でホンモノの作品に会いましょう!
【12月9日(火) 美術館訪問】
この日、みんなで作品を鑑賞する「佐倉・房総ゆかりの作家たち」展では、画家たちが使った絵の具の違いが生む多様な表現の魅力を探っていました。
そこで美術館の学芸員さんから「絵の具は何からできているの?」、「水彩絵具と油絵具の違いってなに?」といった「絵の具のひみつ」に関する話を聞いたり、実際に絵具の原料を見たりしました。

会場で、ひときわ驚きの声が上がったのは、水彩絵具の材料として使われている「アラビアゴム」が、実は食べ物の「グミ」にも使われていることがあると知った時でした!
そして今日は展示作品の前で「ミテ・ハナソウ」!
本展チラシの裏面にも載っているこの作品を見ました。
荒谷直之介 《K君の像(K氏像)》 昭和25年(1950)
《K君の像》のK君は、『ドラえもん』ののび太君が大人になった姿をイメージさせるとのこと。丸く大きな黒縁のメガネはもちろん、のび太君の人柄もこのK君像から感じられるそうです。
実は、この作品は学校で行った「見たい作品」選びにも使われていました。その際、画面左下の青系の色で描かれた、タバコの吸い殻が入った灰皿に注目した発言がありました。その色使いから、『ドラえもん』のエピソードを思い浮かべたその子は、「ジャイアンのシチュー」みたいだ!と言っていました。
子どもたちのこうした発言を引き出した作品の表現や、そう感じさせたものは何なんだろう。それを一緒に辿るのが私たちミテ*ハナだと思います。
佐倉小5年生とのさよならの時、ミテ*ハナは口々に「また美術館に来てね~!」と伝えていました。
美術館での佐倉小の皆さんとの活動、私たちにとってもステキな一日となりました。
ありがとうございました!
ミテ*ハナ ドリぃ




