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活動ブログ

佐倉市立佐倉小学校6年生 事前授業&美術館訪問

スクール・プログラム

【2024年1月28日(火)事前授業】

朝からよく晴れたなか、佐倉小学校を訪問して、6年生3クラスの生徒たちと事前授業をしてきました。今回は、クラスごとに3回に分けて鑑賞授業を行います。

まずは、佐倉市立美術館の収蔵作品をカードにしたミテ・ハナソウ・カードを使って活動開始です。班ごとに机いっぱいにカードを広げると、みんな興味津々。気になる作品カードを選んで、班のメンバーに紹介しました。その後カードを全部裏に返して順番に3枚めくり、全く違う作品のカードから共通点を探すゲーム(神経衰弱)をしました。作品の色や形、モチーフから共通点を見つけるのはもちろん、その作品から感じる印象やストーリーを想像して、共通点を見つけてくれた子も。作品を隅々までしっかり見て考えてくれているようでした。

次は1つのパネル作品を班のみんなで見て話しました。「これは三権分立を現わしていて、私たちはボーダーラインの位置にいて、言いたいことが言えるときもあるけど、言えないときもある、」とか、「この暗い背景は、戦争を表わしていて、そこから抜け出そうとしているけれど抜け出せないでいる状況を表わしている」といったような他の教科で学習したことと関連付けた発言も飛び出しました。

最後に次回美術館で見られる作品のカードをみんなで見て、どの作品が見たいか、どこが気になるかを話しました。みんな大きさや実物の色合いや光沢が気になるようで、本物の作品を見る期待感で話が盛り上がりました。

 

 

【2月4日(火)美術館訪問】

北風が身に染みるなか、6年生99名が午前と午後の2グループに分かれて美術館を訪問してくれました。ミテ*ハナさん達は、朝からにこにこ子供たちとの再会を楽しみに、中庭でお出迎えをしました。

この日は、1組、2組、3組の生徒が、それぞれ混ざりあった班に分かれ(出前授業の時は、クラスごとに班編成)、ミテ*ハナさんとともに2階の会場から回るグループと、3階の会場から回るグループに分かれて会場を巡りました。事前授業で選んだ気になる作品を見つけて、まじまじと見入る子や、気になる作品が予想していたよりも大きさが違っていた(大きかった、あるいは小さかった)ので驚く子など、本物の作品との出会いによってそれぞれ心動かされているようでした。

会場では、班ごとに2つの作品をグループ鑑賞しました。中には子供たちの鑑賞の様子が楽しそうに見えたのでしょうか、一般の方が子供たちの輪の中に入り、世代を超えて一緒に鑑賞をする場面も。大人の発言をしっかり受け止めて、新たな気付を得て、子供たちの発言も活発化した…という場面も見受けられました。

グループ鑑賞の後は、1人で作品とじっくり向き合って、感じたことや気になることを「なんでもシート」に書き込んでもらいました。書き上げた「なんでもシート」を見せてもらうと、シートいっぱいに気になる作品の模写を描いた子や、作品の気になるポイントを書いてくれた子、感想を目いっぱい書いてくれた子など、それぞれの思い出がたくさん詰まっていました。作品鑑賞を楽しんでもらえたようです。

ありがとうございました。

 

 

 

ミテ*ハナ しげもん