活動ブログ
佐倉市立山王小学校6年生 事前授業&美術館訪問
- スクール・プログラム
【2024年11月26日(火)事前授業】
この日は良く晴れて、学校へ向かう通りの街路樹が美しく紅葉していました。
どの学校へ行っても6年生の皆さんはとてもしっかりしているので、私はいつも緊張してしまうのですが、温かくも落ち着いたクラスの雰囲気に迎えられ、授業を楽しむことができました。
事前授業は、佐倉市立美術館の収蔵作品をカードにしたミテ・ハナソウ・カードの活動から始まります。机いっぱいに裏返したカードを広げて3枚めくり、全く違う作品のカードから共通点を探すゲームです。「色、形、簡単な共通点でいいよ」と伝えますが、さすが6年生。じっくりと見て考え、作品には直接描かれていない世界観や、その先のストーリーを想像して共通点にあげてくれる子もいました。論理的に話をしているかと思えば、「これは樹~って感じ!」と大きく両手を広げて話してくれたり、感情豊かなことばも。頭の中で平面の作品を立体的に想像し、体で表現して見せてくれることがとても面白く、嬉しくも思いました。翌週、佐倉美術館で本物の作品を見てもらうので、実際の大きさなど色々と「におわせ」ながら、私達もワクワクしてその日の授業を終えました。
【12月3日(火)美術館訪問】
この日も12月とは思えない、暖かくよく晴れた日でした。電車とバスを乗り継ぎ、6年生25名が美術館へ来てくれました。ミテ*ハナさん達は、中庭を行ったり来たりしながら子ども達が来るのをソワソワと待ち、姿が見えると大きく手を振って迎えました。半袖の子も何人かいて、元気な笑顔で再会することができました。
この日は、2階で行われていた収蔵作品展と合わせて、3階で行われていた「女子美術大学日本画作品展」も見てもらうことに。特別に作者の方から画材の説明を聞いたり、作品についてのお話を聞くこともできました。大きな作品が多く、皆真剣に見てくれていました。
2階の収蔵作品展では、津田信夫さんの《北辺夜猫子》という鋳金作品を見ました。フクロウが岩のようなものに乗っている作品なのですが、子ども達はその部分に注目し、「ここは山、崖」「海岸かもしれない」とフクロウがいる場所を想像し、「翼を広げる前の瞬間」「獲物を狙っている」「目を見開いているので夜」など、聞いていると、今にも飛び立ちそうなフクロウの様子を想像することができました。カードで見ただけでは出てこない、本物を見たことばは、いつも心に残るものばかりです。作品の新しい魅力を山王小学校の皆さんから教わりました。また一緒に作品を見たいです!ありがとうございました!!
ミテ*ハナ いっちゃん