活動ブログ
夏のミテハナ鑑賞会2024
- 夏のミテ・ハナソウ
ギラギラ暑〜い太陽と共に訪れた 8 月の夏休み。
今年も佐倉市立美術館で『夏のミテハナ鑑賞会』を開催いたしました。
昨年同様、佐倉市内の中学生をミュージアムアンバサダー(MA)に迎え、8 月の 1 ヶ月間、多くの参加者のみなさまとアートをみて、たくさん語りました。
今年の夏に開催された展覧会は「深澤幸雄展―彫版に依って歌う詩人」。
銅版画家・深沢幸雄が学生時代に制作した作品から、晩年に手掛けた銅版画作品に至るまで、約 200 点の作品・資料が展示されました。
参加者のみなさまには、展覧会をじっくり楽しんでいただけたことと思います。
会場では、「それぞれの時代の生活感やその時の作家の想いを、作品から感じられる」と感想をいただきました。
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では、ここで 『夏のミテハナ鑑賞会のある日』を覗いてみましょう〜
鑑賞作品:深沢幸雄《灯りがともる街(メキシコシティの夜)》 1993 年 銅版画 千葉県立美術館所蔵
【母と男の子(小 1 )・父と母と女の子( 2 才)・大人(女性) 1 名・ MA(中学生)1 名】
「夜の街?暗いね」
「戦争?廃墟?かなぁ」
―それは作品のどこからそう思うの?―
「暗いし人がいない、人の気配がない」
「色がない。でもきっと街だよねー」
「窓があるけど、人の気配がない、道がみえるね」
「田舎ではなくて都会?」
「真ん中の黒いギザギザは道かな?」
「テンテンと灯り?」
「星や月が照らしている?」
「もしかしてホタルかな?」
―それはどこからそう思うの?―
「灯りが灯ってあったかい」
「誰もいない街だと思っていたけれど。。。」
「廃墟とかゴーストタウンとは違うかも」
「実は、家の中には家族がいる」「見えないけれど人々の暮らしがあるかもね」
「そう、だから蛍が飛んでいて、街を照らしている」
「月も星も街を照らしている」
「守ってる」
6 才の男の子の言葉を中心に、大人も中学生もそして 2 才の女の子もみんな、思い思いの言葉をつむぎ、繋がっていった時間でした。
ありがとうございました。
ミテ*ハナ ゆっこ