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活動ブログ

7月28日 オンライン鑑賞会を行いました!

​​7月28日​(​日)、​​2024年度初のオンライン鑑賞会を開催しました。今回は佐倉市立美術館で​​8月10日(土)より開催され​​る​​「深沢幸雄展―彫版に依って歌う詩人」から、2作品を皆さんと鑑賞しました。​

​​参加者の皆さんのお話を一部ご紹介します。​

​​【1作品目】​
≪星の門≫​ 1972年/銅版画/49.5x75cm
「アーチ状の門のような部分が、灰色と白に塗り分けられて対比的」、対比は「昼と夜」、「明るい気持ちと暗い気持ち」、「雪の冬と夏の花火の夜空」。青色の人物像は、「背景の放射状の線が後光のように見えるのでお地蔵様」、「放射線は星に見えるのでキリストではないか」。周りのアーチが連なっている描き方から奥行きを感じ、青い人物像が「奥にあるように見えたり、手前にあるように見えたり」。「マトリョウシカのように何重にも包んで守っているかのように見える」などの​​話​​がありました。皆さんが他の方のお話を聞きながら解釈を重ねていくことで、この作品の世界観をつくりあげていました。​

【2作品目】​
≪ダンテ「神曲」<地獄編>よりブルネット・ラテイーニ≫​ 1956年/銅版画/29.4×36.7cm​
「怖い、人のように見えるものが、もがき、苦しんでいるよう」「飛び散っているシミのようなものから赤い色を連想」「中心はあばらのように見えるが、手が伸びておなかの中を割いているようにも見える」「ピカソのゲルニカ」を連想させるといった見た印象の話や、「地獄の窯の中、足と胴体、手が繋がっていない。何人かの人物の集合体。人間の苦悩を感じさせる突っ張った足や握りしめたこぶし」「体の中に付けた丸いしみがウイルスのように見える。本当のウイルスではなく誹謗中傷といったものがウイルスのように人間をむしばみ、その苦しみを中から出すため、穴をあけもがく苦しみながら、掻き出している」といった作家の想いや作品の意図についての話がありました。​

ブログをお読みになった皆様いかがでしょうか。作品の見方を語り合う楽しさが伝わってきませんか。​

​​次回の「ミテハナソウ オンライン鑑賞会」は10月27日(日)になります。参加申し込みについては、今後ホームページ等でお知らせしますので、みなさまのご参加をお待ちしております。​

​​ミテ*ハナ しげもん​