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活動ブログ

神田外語大学の留学生とミテ・ハナソウ!<2024前期>

高齢者施設・その他

 2018年度から続いている神田外語大学の留学生との活動です。
コロナ禍には、オンライン授業を行うなど、その時々の課題に合わせて様々な方法を試行錯誤してきました。

 今年度は前期の出前授業として5月10日に神田外語大学のキャンパスを訪問し、26名の留学生と作品鑑賞をしました。4-5人のグループに分かれて、アートカードとポスター作品を使用しました。通訳として、日本人の学生に参加していただいたグループもありました。

 

少し対話を部分的にご紹介します。


「(両端の絵の女の人の腰辺りに)手がある」

「ドアが(それぞれ)あって空がある。両端の空の色は薄い。」

(両端の絵の様子から)
「女の人は、美しくいなければいけない。体型を気にしなければいけない。こういうことにしばられている」

(中央の絵を見て)
「(服に)穴があいている。向こうが(透けて)見えている。」

「(右端の絵から)女の人はきれいでいなければいけない、(左端の絵から)価値のあるものにとらわれている。」

「(三人は)同じ人なのかな?」「同じ人だけど時間が違う。」
「両端の絵は服が同じ」

「両端の女の人は過去。
犬も太っている(ゆったりしている)。
女の人は前を向いていて階段から降りてきている。
前は色々なことに(縛られていたけれど)今は前を向いてとらわれていない。
丸い穴は、かくしていない(自分をさらけ出している)。」

参加者、みんなが言葉をつむいでくれました。参加してくれて、通訳をしてくれて、どうもありがとう。とても印象的な対話でした。

 

 出前授業翌週の5月18日には、佐倉市立美術館に13名の留学生がエドワード・ゴーリーの展覧会を見にきてくれました。今回は新たな試みで、留学生に交じって一般に募集した日本人参加者が一緒に対話型鑑賞に参加しました。

みなさまの参加後の感想の一部です。

〈日本人参加者の感想〉
「留学生のみなさん 若くて・・・(うふふ)。国や世代が違っても、同じことを感じていることが意外で新鮮だった。」
「反対に、留学生のみなさんとは違う受け止め方もあった。留学生というくくりではなくて、もっとナチュラルに、話す人それぞれの受け止め方があると感じることができる会だった。文化の違いではなく、ひとりの人間として対話できた。」

〈留学生の感想〉
「今日は美術館で、作者の技術などもあわせて、ポスターやポストカードとは違う 本物の作品の美しさを感じた。」
「事前授業では明るい雰囲気の作品を鑑賞したが、ゴーリー展の作品は暗い色合いで圧倒されました。」

参加してくれた一般参加者のみなさま、留学生のみなさま、神田外語大学の先生方、ありがとうございました。ぜひ、またご来館ください!

ミテ*ハナ えこ