活動ブログ
2023年12月5日 染井野小学校 出前授業
- スクール・プログラム
寒かったり暑かったりする日が続き、遅れていた紅葉が教室の窓から見えました。自然に囲まれ、広々とした素敵な学校です。当日は、寒い方の一日でしたが、6年生の皆さんが元気いっぱいに私達を迎えてくれました。
いつものように、佐倉市立美術館の収蔵作品がカードになった「ミテハナソウ・カード」を使ってのゲームから始まりました。ハガキサイズのカードを裏返して、机いっぱいに広げ、その中から3枚をめくり、出た作品の中の共通点(つながり)をグループ皆で探します。小さいサイズですが、細かい所までよく見て気がつき、「上下反対でも絵になる!(かも?)」「二面性があるというつながりはどう?!」など、色や形だけでなく、自由な発想で共通点を見つけてくれていました。どの班からも楽しそうに話し合う声が聞こえてきます。
後半は、廊下側に壁のない教室の造りを生かして、染井野小学校ならではの、「染井野美術館」を行いました。展示室をイメージして、大きなポスターにした作品を各教室に展示。まずは、その作品の前で対話型鑑賞をし、その後は3教室を行き来して、美術館にいるような気持ちで、気になった作品を自由に鑑賞してもらいます。
大きなポスターでの鑑賞は、カードよりもじっくりと作品と向き合うことができました。対話を始めると、次々と作品の中に発見したものを伝えてくれました。はじめは、それぞれの発見だったものが、お互いの話をよく聞き、時間をかけて一つの作品を見ることで、部分がつながっていきます。「直接描かれていないもの」も感じとって言葉になっていきました。「孤独」、「心の闇」・・イメージしたものをぴたりとくる言葉にできるのは、さすが6年生!と感じました。対話を通して、そのグループでの見方が深まっていき、生まれてくる言葉を聞くことは、この活動をしていてワクワクする瞬間です。
個人鑑賞では、気になった作品を見て思ったことや感じたことを「なんでもシート」に書いてもらいました。作品に真っ直ぐに目をむけじっと見ている子、リラックスした様子で雰囲気を楽しんでいる子、そんな姿を見て、なんだかとても嬉しくなりました。いつか今日のように、身近に親しみをもって美術館を楽しんでもらえると良いなと思いました。染井野小の皆さん、先生方本当にありがとうございました。美術館での鑑賞会にも是非遊びにきてくださいね!!
ミテ*ハナ いっちゃん