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活動ブログ

ミテ・ハナソウ@佐倉市立和田小学校!

スクール・プログラム

2023年10月25日、気持ちいい秋晴れの日。
佐倉市立和田小学校で3・4年生の子供達とミテ・ハナソウをしました。

「佐倉市立美術館はどこにあるか知っていますか?」「はーい」
「佐倉市立美術館に入ったことはあります?」「はーい」
みんなとても元気です。

「掛け算・割り算は正解・不正解があるよね。アート作品を見て思ったことは、全部正解です。なぜならば、それは皆さんが今思った本当のことだからです。今日はたくさんおしゃべりできますか?」「・・・はい・・」(あれ?微妙な反応です・・・)
すこし緊張もあったのかな~

あいさつのあと、5人ずつのグループ活動が始まりました。
ここからは私の参加したグループでの様子を紹介します。

佐倉市立美術館の収蔵作品のアートカードをテーブルに広げます。
まず、気になる作品・好きな作品を選んでもらいます。

どんなところが気になる?
「口を開いて吠えている姿が強く見えるから」
「波に耐えている船が格好いい」
「風景が好き」
それぞれの感性が覗かれますね。

次はアートカードで神経衰弱ゲームです。
でもトランプで行う神経衰弱ゲームとは少し違います。今日の子供達の見方から、共通点を探し出します。
「生き物がいる」「お花がある」「植物つながり」「ここの色が同じ」「丸い形が一緒」
モチーフや色や形の細かい共通点を、とてもよく見つけ出します。
「(違う動物たちだがそれぞれの)鋭いものをもっている」
作品から連想されるイメージの共通点ですね。

例えばこの作品。
「昔の日本」「でも、この塀は外国にもあるし、今もあるよ」「この屋根の形は日本ぽい。(昔はやめて)共通点は日本とする。どう?」「なら、納得!」
よく見て自分が思ったことを話す。他の人の話を聞く。その話を聞きながらまたよく見る。子供達のミテ・ハナソウが素晴らしいです。

アートカードの活動で作品を見て話すことに少しなれたかな?

今度は1枚の大きい作品でミテ・ハナソウします。

「猫!」
「日向ぼっこをしている。(空のそこに)黄色い部分があって、猫までとどいているから」
「雲の上に座っている」「尻尾だけ、おちている」(あら、不思議?)
「木をのぼろうとしている、雲の上の猫のところに行きたいから?」
「影だけど、違う生き物いるように見える」「化け物がいる?」
「猫も片目だけが鮮明だったり、表情が普通の猫とは違う。」「猫もばけもの?」(怪しく、見え方が変わってきた?)
「(下の方の黄色は)枯れ葉?どんぐり? 秋か冬?」「銀杏の匂いがしてきた」(見えたことから季節を感じて、季節から匂いを感じた?)

50分の時間があっという間に終わりました。

和田小学校で、3・4年生とのミテ・ハナソウ。
たくさん話してくれてありがとう。
一緒にみて、一緒に考えて、(それを言葉にして)話したり聞いた時間を、ありがとう。

和田小グラウンドでは、リレーの練習が行われていました。
スポーツの秋。そして芸術の秋。
体力も、感性も、大きく成長する秋になりますように。

ミテ*ハナ のぶ