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活動ブログ

夏のミテハナ鑑賞会 junaida展『IMAGINARIUM』の作品でミテ・ハナソウ

夏のミテ・ハナソウ

 

8月中の金・土・日・祝日の11日間、一般のお客様をお迎えしての「夏のミテハナ鑑賞会」が行われました。
近年出版した絵本のいずれもが話題になっている、画家のjunaida(ジュナイダ、1978-)さん。本展は初の大規模個展です。
junaida展『IMAGINARIUM』のチラシには、次のようなコピーがありますね。
「光も闇も引き連れて 絵筆に灯る 想像と空想」
これは、まさにこの展覧会を言い当てたものだと思います。
junaidaさんが描き厳選した多数の作品、会場に流れるオリジナルの音楽。これらによって、美術館は想像と空想の世界に…
そんな中でのおしゃべりグループ鑑賞。どんな様子だったのでしょうか?

私たちが鑑賞した junaida作品の中でも印象深かったのは、なんといっても展覧会のメインヴィジュアルとしてポスターにもなった作品です。この作品は、junaidaさんが『IMAGINARIUM』のために書き下ろした三連画のうちの一枚。展覧会の顔ですね。
「この作品を1分ぐらい、じっくり見てください」というミテ*ハナの声がけで、鑑賞者は大きなサイズに拡大されたパネル作品を見上げたり、原画をのぞき込んだりと、思い思いに見入っています。次第に鑑賞者の皆さんに何かが「灯って」いくようです。
そして、いよいよ対話の時間へ。
ここでは、発言のいくつかをご紹介します。
「帽子の上は少女の頭の中にある様々なイメージ。」
「この少女のコートの襟や袖に、扉や窓がある。少女自体が一つの建物。」
「帽子のてっぺんに、少女ともう一人の子。少女を描いている子は junaida さん。」この二人が描かれた所について、別の発言もあります。
「この女の子は、二人の時間を持ちたいと思っていて、その気持ちを描いていると思う。」
(ミテ*ハナ)女の子の気持ちだと思ったのは、絵のどこからですか?
「二人が描かれている場所が頭の上なので、そう想像した。」

さて、今回の夏のミテハナ鑑賞会、最大の特色は、なんといっても市内の中学生に「ミュージアムアンバサダー」としてスタッフに加わってもらったことです!この企画は、あるミテ*ハナの「10代の子たちと一緒に活動することで、彼らの感性のみずみずしさに、心から感銘を受けたんだ」という何気ない発言がきっかけで実現しました。

そして、実際に中学生アンバサダーと一緒に鑑賞会をおこなってみると、参加したミテ*ハナ誰しもが良い経験になったと、口々に振り返っています。このような感想もありました。
「今回私たちは中学生から色々と感じたいと思っていましたが、アンバサダーの子たちにも学校以外で自分を表せる所を提供できたのでは、と思います」
2023年度「夏のミテハナ鑑賞会」は、私たちにとって新たな展開でした。

お知らせです。10月21日(土)、オンライン鑑賞会を開催します。また、美術館の展示室内で実施する「ミテハナ鑑賞会」は、11月26日(日)に実施します。佐倉市内に窯を構える陶芸家、和田的(わだあきら、1978-、  junaiaさんと同い年!)氏の展覧会です。   
お楽しみに~

ミテ*ハナ ドリぃ