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活動ブログ

根郷小へ出前授業 4年生とミテ・ハナソウ!

スクール・プログラム

 2022年12月13日 雨上がりの寒さが冬の訪れを感じさせる朝。
根郷小学校の4年生3クラスで出前事業を実施すべく訪問しました。

<プロローグ>
図書室で日直さんの元気なかけ声から授業の始まりです。先生の「背筋を伸ばして!」のお言葉は、半世紀前に小学生だった頃を思い出しました。
司会のミテ*ハナさんから、ミテ*ハナの活動紹介や、これから体験することの概要をみんなで聞いたあと、5つの班に分かれて図書室とパソコン室でミテ・ハナソウ!スタートです。

 

<A3サイズのアートカードを使ってミテ・ハナソウ!>
 まず、10枚のカードから、各自気になる作品とその理由を聞きました。各班5名~6名の人数でしたが、不思議と選ぶ作品の重複があまりありません。同じ作品を選んでも、気になる理由が全く違い、それぞれの個性を感じます。
 次のプログラムは、作品の共通点さがしです。まずは10枚のカードから2枚に共通する点を、少し難易度を上げて3枚から2枚に共通する点を見つけてもらいます。形・色・描かれている物・景色・物語・・・。たくさんの発見や気づきがありました。違う作品をつなげて物語を展開してくれた子もいます。

 

<ポスター作品を使ってミテ・ハナソウ!>
 今度は1枚の大きなポスター作品をみんなで鑑賞します。
ちょっと鑑賞の様子を覗いてみると・・・

「着物の袖に風が吹いているみたい」⇒「人の動きを感じる」
「はんこ(落款)は猫の足跡かも!」⇒「これがないとちょっと間が抜けた感じがする」
                           (≪元禄美人図≫を鑑賞して)
「天まで届く樹」⇒「生命力を感じる」(≪樹と石のある風景≫を鑑賞して)
「のっぺらぼう!」⇒「顔の色味が同じ感じ」⇒「表情があまりないように感じる」
                           (≪朝(三連画)≫を鑑賞して)

どの班も対話が弾みます。前のめりになり、次々と手が上がります。
鑑賞時間が終了して教室を移動する時も、「もっと言いたいことがあったんだ!」と、ギリギリまでお話ししてくれました。

 

<エピローグ>
 全員図書室に戻ってきて、みんなに感想を聞きました。
「同じ作品をみても、人によって様々なみかたがあることがわかった」「他の子の話を聞いて、みかたが広がっていった」等、ここでもたくさん手が上がりました。
 先生の「背筋を伸ばして!」の号令が無くても、背筋が伸びっぱなしの根郷小4年生の皆さんでした。

<モノローグ>
 3時限通しで元気な子ども達と向き合ったミテ*ハナさん。心地よい疲れを感じながら、誰もいない校庭を帰路に向かっていると、どこからか一人の男の子が駆け寄ってきました。「どうもありがとうございました」とひとこと。踵を返して走って行きました。ほんの一瞬の出来事でしたが、疲れがいっぺんに吹き飛びました!

根郷小学校4年生の皆さん、ご協力頂きました先生、どうもありがとうございました。

ミテ・ハナ まし