活動ブログ
6月26日 ミテ・ハナソウ オンライン鑑賞会
6月なのに真夏のような暑さが続く日々。
対話型鑑賞で気分をリフレッシュ!
今月は佐倉から西方面の全く違う府県から、5名の方々が参加されました。
1作品目は、収蔵作品展「人間国宝・香取正彦の仏具と佐倉の工芸」に展示されている立体作品。
最初に「まさか立体作品!?」と、意表を突かれた方もいらっしゃいましたが、「立体を忠実に絵画にしたものでは・・・?」とのご意見も。
絵画と思われた理由は、作品の持つ浮遊感から。作品の接地部分が少なく、立体としてはとても不安定なので、描かれたものではないかと考えたとのこと。オンラインならではの見方ですね。
他にも、キノコのようなパーツの集まりで、全体もキノコのように形作られている、フラクタル構造を発見したり、影の形から、立体の全体像や接地点の位置を想像したり。
2次元の絵画鑑賞とは、少々違った脳内環境だったかもしれません。
2作品目は、美術館収蔵作品から絵画作品。
「毛細血管」「海草や珊瑚」「木の根」・・・。
色々な物が皆さんの頭に浮かびます。
「立体的な血管の広がり」「海や水中のイメージ」「山火事・光のあたり方」・・・。
絵の中で起こっていることが、色々と出てきます。
「生命力」「エネルギー」「動きや変化」・・・。
そこから皆さんが感じたことや思ったことが、次々と展開していきました。
皆さんの発言をワクワクしながら聞かせていただきました。
「今回鑑賞した作品は、美術館に展示してあっても素通りしてしまうかもしれない。皆さんと鑑賞することで、じっくりみて、色々な発見ができるということを改めて考えた。」
「作品への思い入れが深くなって、自分のものになった気がする。」
参加された感想を頂戴し、暑さも(冷汗も)一挙に飛んでいきました。
<鑑賞作品>
1作品目:鈴木治平(すずき じへい)≪森≫1976年/金工/33 × 62 × 62cm
2作品目:柴宮忠徳(しばみや ただのり)≪樹映≫1982〜1985年/油彩/97×130.3cm
ミテ*ハナ まし