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2月27日 対話型鑑賞ツアー「ミテ・ハナソウ・カイ」オンライン
2月27日対話型鑑賞ツアー「ミテ・ハナソウ・カイ」オンライン×フランソワ・ポンポン展―動物を愛した彫刻家」
東京・神奈川・群馬・名古屋・大阪・宮城・ニュージーランド・・・。
2月の参加者も日本各地そして海外とバラエティーに富んでおりました。
オンライン鑑賞会の醍醐味ですね。
さて、今回の目玉は「フランソワ・ポンポン展」とコラボした作品の鑑賞。
当初、オンラインで立体を鑑賞することについて、担当ミテ・ハナさんの間でも色々と話し合いが持たれました。
それでも、ポンポンの魅力的な作品を皆さんと鑑賞したいとの思いで作品を決定!
実際に鑑賞の様子をちょっと覗いて見ると・・・。
作品を見ながら「豚さんだと思います。」などの発言が飛び出したこの作品、皆さんの第一印象はやっぱり豚ですか?
この作品のタイトル、実は《猪》。 豚と猪は分類学上同じ種で、猪を家畜化したものが豚とのこと。
皆さんのお話を聞いていると「かわいい!楽しそう!」というご感想が出てきます。野生の獰猛な猪というより、人間に近い親近感のある豚(あるいは子豚?)のイメージが強いのかもしれません。
しばらく対話していると、牙やハナと目の距離、躍動感などから「猪かも」とのご意見も出てきました。
ポンポンの愛情深い動物観察によって、この作品の中で猪と豚の両方の要素が生まれてきたのかもしれません。
「わたしのお話は!!!」(by お多福)
お多福さん、お待たせしました。 2作目は佐倉市立美術館収蔵作品の《お多福》。
右側の人物(お多福)の様子は、「円を追いかけている」「円を押している」「驚いて手を広げている」等。
そして、皆さん左側の円の意味をじっくり考えているようでした。
「円なのでとても幸せな感じ」「上から降りてきた様子」・・・。
そんな中で、仙台からご参加の方が、お正月のお餅に飾る「宝珠」の画像をスマートフォンで見せてくれました。
とても縁起の良い物で、円の上方にある勢いある筆致の表現がとても似ているとのこと。
全国各地から参加者が集まったオンライン鑑賞会なので、作品を見ながら各地の風習も知ることができますね。
今回も皆さんとお話することで、新たな発見が沢山生まれる場になっていたと思います。
ポンポン展とコラボしていたので、お話もポンポン弾んだのかもしれません。
<今回の作品>
1作目:フランソワ・ポンポン ≪猪≫ 1925-1929年/石膏/22.8×37.1×10.0cm
群馬県立館林美術館所蔵
2作目:神坂雪佳 ≪お多福≫ 制作年不詳/絹本着色/46.3×36.2cm
佐倉市立美術館所蔵
ミテ*ハナ まし