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みんなで見て話すと作品がもっと面白くなる! 2025年7月27日 ミテ・ハナソウ オンライン鑑賞会
2025.11.08
7月27日(日) 佐倉市立美術館 ミテ・ハナソウ オンライン鑑賞会が開催され、5名の方に参加いただきました。 佐倉市立美術館の収蔵作品から岩下資治(いわした すけはる)《彩花の頃》、開催中の展覧会からこうの史代(こうのふみよ)《夕凪の街・桜の国》の2作品を鑑賞しました。 こうの史代作品は漫画のカバーイラスト原画です。 参加者のみなさんは、いろいろな角度で作品を見て感じたことを言葉にしてくれました。

・原爆ドームが描かれているので、広島ではないか
・背景に家や人が描かれており、戦後の日常の風景が描かれている
・女性が上を見上げて裸足で歩いている様から、前向きな雰囲気を感じた
すると、作品に違和感を感じた方がいました。
・原爆ドームの近くで、桜の木は焼かれてしまって残っていないはず 現実の風景を描いたものではないのではないか あえてそのように描いているのではないか
その言葉をきっかけに、みなさんの考えが広がりました。
・桜の幹に新しく花が芽吹いている部分があり、そこだけ花びらまではっきりと描かれている これは希望を表現したかったのではないか
・原爆ドームが美しい色に塗られているのも、辛い記憶を乗り越えたことを表しているのでは?
・女性の目線以外でも、雲のたなびく方向や桜の枝の向きが斜め左上に向いているので、これらも前向きな気持ちを感じさせてくれるのではないか
等々
「対話をきっかけに考えが広がり、作品の新しい魅力が見つかる。」ファシリテーターをやっていて、うれしい瞬間です。 これからも鑑賞会を開催し、みなさんと一緒にいろいろな作品の魅力を発見していきたいと思いました。
ミテ*ハナ たーぼー




