活動ブログ
5月26日 ミテハナ鑑賞会「エドワード・ゴーリーを巡る旅」
- ミテハナ鑑賞会
今年度最初のミテハナ鑑賞会は大盛況!
小学生・高校生・大学生・一般と幅広い年齢の方が、埼玉・都内・我孫子・酒々井町・佐倉市内と様々な場所から11名ご参加になり、多彩な見方・感じ方・気づきを沢山お話して下さいました。
ミテハナ鑑賞会にご参加目的で来館された方も多く、私たちミテハナ活動の励みになります。
今回の「エドワード・ゴーリーを巡る旅」の展示作品は、絵本の原画がほとんどで、作品のサイズがとても小さいため、3つのグループに分かれて3作品を鑑賞しました。
1作品目は、エントランスのフォトスポットにある拡大したバナーを、2つのグループで一緒にみてウォーミングアップ。
その後、展示会場内でホンモノの作品とご対面~。
皆さん実物の作品のサイズがあまりに小さいことに驚くと同時に、筆致の細かさにも感嘆していました。
2作品目からは、それぞれのグループで寄り添って鑑賞です。
残る1つのグループは、1作品目・2作品目を展示室内にて鑑賞後、3作品目はエントランスのバナー作品をじっくりみました。
対話の様子を少し再現してみると・・・。
「細部までペンで緻密に描かれているのに、3つの作品とも主人公は白っぽく、描き込まれていない。
でも、白の意味するところは作品によって違っており、
空虚さ・寂しさ・自分が無いことを表現する白、
純粋・無垢・神聖を表現する白、
達成・成就・虚栄を表現する白、
というように見え方が変わってくる。」
「黒い部分は塗りつぶされているわけではなく、すべて緻密に線が描かれて黒く見える。
もし、塗りつぶされていたら絵の印象が全く変わってくるのでは・・・。」
「ゴーリーの絵本作品を事前に読んで内容がわかっているのに、
皆さんのお話を聞いていると、新しい気づきがありイメージがさらに広がっていく。」
参加者の年齢やバックボーンが多様であるが故に、自分に無い新たな視点に沢山気づくことができた貴重なミテハナ鑑賞会でした。
次回のミテハナ鑑賞会は11月24日(日)「収蔵作品展2」にて開催予定です。
また、8月10日(土)~9月29日(日)の期間で「生誕100年記念 深沢幸雄展」が開催されます。
この展覧会に合わせて、8月中の金曜・土曜・日曜・祝日に夏のミテハナ鑑賞会を実施します。
詳しくはホームページでご確認いただき、ご来館・ご参加を心よりお待ちしております。
皆様にお会いできる日を楽しみにしております。
ミテ*ハナ まし