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活動ブログ

5月のミテ・ハナソウ・カイより。

ミテハナ鑑賞会

ミテ*ハナさんより、ミテ・ハナソウ・カイのレポートです。
対話の様子をちょっと覗いてみましょう!


参加してくれたのは、親子連れを含めて、子どもと大人を合わせた6名。

みんなで鑑賞したのは、小林ドンゲさんをはじめとする銅版画の作品展です。

美術館の独特の雰囲気や、ちょっと怪しげな感じもする作品に押され気味だった子どもたちも、鑑賞が進むにつれて、どんどん作品に引き込まれていきました。

3作品を鑑賞した対話の中から、少しご紹介します。

小林ドンゲ《祝福された二人》

大人♦︎「2人の表情が、月光に照らされている。手が何かを求めて伸びている。もやもやしていて、タイトルの祝福とは違う感じがする。」

子ども♡「もやもやしたところから、カラスが飛んでいる。」

大人♣︎「これからどうなっていくのか、見通しのない不安。」

大人♥︎「カラスって言ったのが、飛行機に見える。戦争の爆撃に見える。象徴的なイメージ。」

浜口陽三《ポプラ》

子ども♢「横から見ると、泳いでいるくじらみたい。」

子ども♡「ここから潮が吹き出す。ばしゃん!海に見える。くじらとかペンギンもいる。」

大人♦︎「私は、畑のうねに見える。ポプラが立っている。時刻は、明け方?(夜が)明ける前の緊張感。」

子ども♡「太陽!」

子ども♢「夜から5時くらい?」

小林ドンゲ《空しいとき》

子ども♢「頭の中に、UFOみたいなのがある。『ん?』てやっているから、考えているんだけど、名前とか色が思い出せなくなっちゃった!」

大人♥︎「この人が、海に人が立っているのを思い浮かべて、違和感があるけど、それが形になった。」

子ども♢「頭に浮かんでるUFOが来たら、命が助かる。」

大人♦︎「UFOっていうのが、生き物の目みたい。その中から、この白い横顔の人が脱皮して出てきたみたい。年若い女性が変容していくというか、生まれ出てくる。」

大人♣︎「女の人の周りは、男の人のシルエット。この頭の中に過去の女性のイメージを表している。男女が一緒になったイメージ。今はいない男の影。」

子どもの、生き生きとした発想に、なるほどね~!と感心する大人たち。大人の意見を受けて、また、新しい見方をする子どもたち。
大人と子どもの世代を超えて、自然と、対話が成り立っていくのを実感しました。

そして、発言しているお父さんを誇らしげに見つめる、子どもたちのキラキラした表情が、忘れられません。

これからも、いろいろな人々、たくさんのキラキラに出会うのが楽しみになりました!