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活動ブログ

神田外語大学のオンライン授業に参加しました!

高齢者施設・その他

2018年度からミテ・ハナソウ・プロジェクトと連携してきた神田外語大学の社会文化入門の授業。コロナ禍の現在は学生さんたちの来日がかなわずオンライン留学中とのことで、今年の前期・後期のミテハナの授業はzoomで行うことになりました。

昨年度はミテ*ハナさんもまだオンライン対応が難しい状況でしたが、今年はオンライン活動にもだいぶ慣れてきて、一年ぶりの神田外語大学での活動です!

 

ミテ*ハナさんは、昨年の秋に「やさしいにほんご」の講座を受けており、日本語を習得中の留学生との対話ではどんな言葉選びがよいのか話し合いながら、みんなで今回のプログラムを作りました。アートカードを囲んでいたときのように画面にできるだけ多くの作品を並べ、複数の作品を見比べながら鑑賞した後に、対話をしながらじっくりと2作品を鑑賞します。

 

1つの問いかけの言葉から様々なイメージを膨らませたり、1つの作品からいろいろな可能性を考えたり、言葉と作品の間を行き来することを意識したプログラムを行うことを目指し、使う作品はミテ・ハナソウ・カードを中心に、自分の気持ちを乗せやすそうな作品や、作品選びの基本をふまえて数回のミーティングを経て選びました。前期で使用した作品は、ちょっと地味だった、お題の形容詞が選びにくかった…という振り返りもあり、問いかけの言葉と作品選びは後期でブラッシュアップしました。後期に鑑賞した作品は、吉屋敬《朝(三連画)》(左)と深沢幸雄《印象(美しい若者)》(右)です。

活動場所がzoomになったことで、これまでよりもより一層「言語」に重きを置くコミュニケーションになりましたが、学生さんたちは作品をみて湧き上がってくる思いを丁寧に言葉にしながら語っているのがとても豊かな時間でした。複雑な他者との関係性や多面的な感情などを的確に言葉で言い表すのは母語話者でも難しく感じますが、シンプルな言葉でもよく聞いていくと、それぞれの感じ方や考え方が様々に見えてくるのが印象的でした。

今後もミテ*ハナさんと留学生の日本語を探求する鑑賞コミュニケーションは続いていく予定です!

(ミテ・ハナソウ事務局 のん)