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活動ブログ

千代田小5年生とミテ・ハナソウ!

スクール・プログラム

1月は千代田小5年生のみなさんと出前授業でミテハナしました!

アートカードで共通点をみつける『神経衰弱ゲーム』と、3枚のカードから物語を作る『物語作りゲーム』でアートに親しんでいきます。  

 

 

 

まずは神経衰弱ゲームの様子をのぞいてみましょう。

 

S君が発表の番。

共通点は自分の考えを言ってもいいし、みんなで考えた中から選んでもOK。

S君は『元禄美人』と『河畔』の2枚のカードから、「昔っぽい」という共通点を見つけました。

 

  浅井忠《元禄美人図》        都鳥英喜《河畔》 

 

ミテ*ハナさんの「どこからそう思ったの?」に、

元禄美人は「着物姿だから」。河畔は「家のそばに釣りのできる環境は現代にはあまりないから」ということでした。ジャッジすると、T君が「どうかな?」と納得しない様子。その理由は「元禄はずっと昔の日本で、河畔は、昔は昔でも時代が違うような気がする。絵も外国っぽい」

ここでミテ*ハナさんは、どうしたらみんなが「なっとく」できるのか、子どもたちといっしょに考えます。

「もう一度、カードをよくみてみようか。」

T君は「着物の女性は優雅に猫をじゃらしてる。だから穏やかなゆっくりした感じ」

S君は「こっちはのどかで雲がゆったり流れている風景」

2枚のカードに、どちらも「ゆっくり時間が流れている」という共通点をみつけたことでT君とS君、そして班の全員が「なっとく~!」

 

最初に昔っぽいと言っていたS君は、じっくりと見ていくなかで作品からゆったりとした時間の流れまでも感じとってくれたようです。

昔と思ったのは、「家のそばに川が流れている」という環境だけではなく、他の要素も感じとってでた言葉なのかもしれませんね・・・。

 

次の物語作りゲームは、裏にして引いた2枚のカードに場のカードから1枚をプラスして簡単な物語を作るゲーム。それぞれのカードからイメージをふくらませ、ユニークな発想で3枚のショートストーリーが完成します。

 

 

 

ここでもミテ*ハナさんは、湧いてきたイメージや発想をしっかりと受けとめながらも、子どもたちに質問します。

「作品のどこからそう思ったの?」

発言の根拠を確かめる過程は、ミテ・ハナソウの重要なポイントです。

 

あっという間の45分。

「楽しかった~!」と明るい表情の子どもたち。

今度は、ぜひ佐倉市立美術館にきてくださいね!

 

 

・・・・・

 

~子どもたちからのお手紙より~

「私は、最初は、『この意見合っているかな』などと考え、人と違ったらどうしようなどと思っていました。ですがこの経験を通して、感じ方には正解がないということが分かりました。楽しかったです。」

「わたしは、授業をやる前はそこまで美術にはきょう味ありませんでした。ですが、この前の授業をやって、「美術っておもしろいな」と思いました。絵には、人それぞれちがった見かたができて、おたがいの意見を聞き合えて、「こんな考え方もあるんだな」と思えてとても良かったです。」