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活動ブログ

2019.11.24のミテ・ハナソウ・カイより

ミテハナ鑑賞会
ミテ*ハナさん募集

11月2日から始まった「小林ドンゲ展」。
第4日曜日の24日、この「ドンゲ展」を鑑賞する、ミテ・ハナソウ・カイが開催されました。

小林ドンゲさんは銅版画家。
彼女の作品は、過去の収蔵作品展でも出品されていますね。
今回は満を持してという感じで、1950年代の初期から近作までの長い画業をたどることが出来る展覧会となっています。

さっそく、ミテ・ハナソウの、おしゃべり鑑賞会の様子をのぞいてみましょう。
2階展示室の「女と猫」という作品の前です。
このグループは、小学生1人、大人3人で、大人の年代も異なっているようです。

「猫を抱いている女性の背景に何もない。平面的な描写。」
「猫には陰影があるから立体的。」

この対話から、「女の人と背景は、本当は見えないものなのでは? 幽霊?」という発言が出ました。
小学生もそう感じたようです。版画のどこを見てそう思ったのでしょうか。
「猫がこっち(正面)を見ているから。飼い主が生きているなら、女の人を見るんじゃないかな。」とのこと。
画面のなかに感じた平面と立体。
この比較から、鑑賞者には何かハッと感じ取れたものがあるようですね。
女と猫のどんな物語が浮かんだのでしょうか。

 

 

さて、もうひとつ。
印象に残った参加者の言葉がありますので、ご紹介したいと思います。

「直接、作品にダイヴする」

この方によると、作品を鑑賞する際に、自分はそのタイトルや解説文の内容を、眼前の作品に‘落とし込んでいるな’と感じることがあるそうです。
それに対して、今回のミテ・ハナソウでは、先ず‘作品を1・2分じっくり見てください’と促されたため、直(ちょく)で作品に向き合ったとのこと。
そして、知らない人たちとでも、一つの作品に対して語り合っていく。
まるでそれは作品の中に‘ダイビング’していく感覚!
話しを聞いているうちに、いつしか作品世界に潜っていくようなイメージが…
(ドンゲ作品なので、‘底なし沼’でしょうか、ね?)

ミテ・ハナソウ体験をこんな風に表現されたことに、新鮮な感動を覚えました。

次回12月のミテ・ハナソウ・カイも「小林ドンゲ展」を鑑賞します。
皆様、ご気軽にご参加ください。

 

現在、ミテ*ハナ4期生の第2次募集を行っています。
12月22日(日)のおしゃべり鑑賞会で、ぜひミテ・ハナソウを体験してみてくださ
い。
ミテ・ハナソウ・カイ終了後に応募相談会も開きます。
(もちろんミテ・ハナソウ・カイに参加しなくても応募出来ますよ~。)